2010/06/09 (Wed)04:07 無題 Category 未選択

サッカーのワールドカップ開催に向けて経済が賑わうのは結構なことだと思うんですが、開催地がアフリカだということで防犯だとか危機管理だとかが盛んに呼びかけられていますね。まあそれ自体に問題は無いでしょう。ジャパニーズは良くも悪くも平和ボケしてるからね。
でも危機意識を喚起させる報道とかにうっすら感じとれる気がする、物騒な地への蔑視感情がなんとも…かんとも…。いや私こそが心の底では蔑視しているからこそそう思うのかも知れないけど、感じ取った気がして不快になるのは事実なんだからどうしようもねえ。
自国の治安が良いのを誇るのは良いと思いますよ。誇ってりゃ良いんですよ。誇ってるだけならね。しかし危機意識を喚起させる報道とかは言外に、あちらさんは我らと違って野蛮で危険で低レベルで劣っているんですよと嘲笑っているような気配をね…感じてしまうんですよ主にアナウンサーの話し方から。他を貶めてまで自を誇るってのは品性下劣ですよ。というか他を貶めなければ誇れるところが自には無いと言っているようなもんだと気付くべき。
まあすべては己の深層に眠る差別意識が反映されているのかも知れませんけどね。
しかしだな、危ない危ないと言うばかりで、結局は他人事なんだよね。危ない場所である、とただ言うだけでは、その地に生活する人々がさも野蛮人であるかのような印象を植え付けるんではないかね。どうしてそんなにも治安が悪いのか？どうして治安を良くすることが出来ないのか？治安を良くするためには何が必要なのか？とかもちゃんと述べて欲しいと思うんだが、まあたかだかワールドカップ観戦に行く人達への警告の為だけにそんな長々と説明はしねえよな。一本ドキュメンタリが作れるもんな。
なんつーかね、要するに「お高くとまってる」感じがするんだよ。日本人が他国の治安について述べる時に。特に日本の治安の良さを述べる時に。その事実を誇るのは良いよ。でもその事実に胡座かいてちゃいけねーと思うんだよね。誇り高くあるために誇り高くあろうとし続けろっつーね。何もしないでも治安が良くあり続けるわけでもなかろうよ